【温泉旅館】《宿泊記ブログ》四万温泉 積善館 山荘 鬱金1(うこん 1)|チェックインとお部屋のリアル感想 2025年10月中旬の記録

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今回は、中年女性二名で温泉にでも。という話になり、宿泊の三週間前に決めた一泊の温泉旅。

二人の都合により、東京から

・電車で行ける範囲内で
・「源泉かけながし」

という括りでで検索したところ積善館・山荘の一部屋に空きがありました。

いつも私の旅は急に決まることが多いので、結構選択肢が狭くなります。

そして、“ゆったりとした時間を過ごそう”と向かった山荘編。今回はその館内体験を、リアルに、かつ感じたままに記録します。ご参考になれば嬉しいです。



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🌹 宿の基本データ

項目 内容
施設名 積善館山荘(「山荘」旅館棟)
所在地 群馬県吾妻郡中之条町四万 甲 4236
建築年 昭和11年(1936年)建築(「山荘」棟)
建築構造・指定 木造建築・旅館棟。国登録有形文化財・群馬県近代化遺産に指定。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 14:00~18:00、チェックアウト 11:00
客室タイプ概要 標準客室(8畳和室+広縁)、和洋特別室(半露天風呂付)など
駐車場 山荘・佳松亭とも専用駐車場あり
公式ウェブサイト https://www.sekizenkan.co.jp/

🚕 到着〜チェックイン

往路の交通費と所要時間
・東京駅〜高崎駅 新幹線グリーン車、高崎駅〜中之条駅 特急利用、中之条駅〜積善館山荘・佳松亭はタクシーを利用。電車トータル9000円、タクシー片道8400円程度。
・トータル所要時間は二時間強。

タクシーで積善館・佳松亭の玄関に到着。積善館は本館と佳松亭の玄関は違うところにあり、山荘と佳松亭に宿泊の場合、佳松亭の玄関からの入館となります。三時前に到着すると、すぐにフロントの方が迎えに出てきてくださいました。荷物を預けて名前を告げると、広々としたロビーへ案内されました。チェックインはスムーズで、旅の第一歩としてなかなか好印象。

チェックイン手続き時には、ロビー横・食事会場に隣接したエリアにて案内を受け、カステラとお茶を頂きました。カステラがもちもちしていて、おいしかったです。お土産に購入することもできるみたいです。ほんの一口サイズの量でしたが、いろいろ食べながらここまでやって来た者にとってはちょうど良いサイズ。

担当の方は日本人の若い女性で、その方に加えて研修中?と思われる外国人女性スタッフも同行。対応自体はとても暖かくソフト。「マニュアル通りやってます感」は否めませんが、感じがよく、安心できる雰囲気でした。ただ――イレギュラーな質問(「山荘は何年に建てられたんですか?」)をぶつけると、少し戸惑う様子もあり、「慣れていないのかな」とも感じました。

他のお客様(路線バスで到着された方々)が次々と私たちの後に入ってくると、ロビー周辺が少し賑やかに。静かな旅を求めていた私たちには、この“あとから人が増える”タイミングが少し心配になりました。ロビー周り・玄関周りはすっきりとした現代風インテリアで整っており、佳松亭のロビーからスタートを切ると「この後も期待できそう」と思わせてくれました。


🛏 客室までの導線〜お部屋

私たちの宿泊は「山荘 三階 鬱金(うこん)1」というお部屋。直前予約だったので、この部屋しか空いておらず、そこを選びました。

佳松亭ロビーから山荘へ移動。途中、エレベーターを乗り継ぎ、そして古びた廊下を歩くことになります。ここで、先ほどの「ロビーのすっきりモダン」な印象とはガラリと変わり・・・正直、ちょっと怖めな、「お化け屋敷にでも来てしまったか?」という気持ちになるほどの雰囲気 😅。木造建築ゆえの古さ・雰囲気がかなり出ていました。昔の昼ドラ「華の嵐」の屋敷のような雰囲気です(笑)

ちなみに、山荘棟は昭和11年(1936年)建造で、国の登録有形文化財・群馬県近代化遺産に指定されています。2022年には標準客室のリニューアルも行われています。


🌿 お部屋へ

お部屋に入ると、YouTubeで予習した通りの広々とした印象。障子を開けると外からの光が差し込み、晴れた朝にはとても気持ち良かったです。お部屋の中では、お茶をお香のように炊いているのか、ほんのりお茶の香りが漂っていて、好印象でした。

私たちが到着した日(初日)は曇りだったため、 写真映えという点では少し残念な光量でしたが、翌朝には晴れ間が出て、部屋全体が明るくなった時の印象はとても良かったです。

正直なところ 》、このお部屋の感想はというと、私はちょっと“宣伝写真に期待しすぎたな(汗)”という感覚がありました。山荘のこのお部屋は、改装からまだ数年しか経っていなかったのと、このお宿は「婦人⚪︎⚪︎」「家庭⚪︎⚪︎」といった婦人雑誌に載っていたような記憶があったので(定かではない)、もっとクリーンで整ったイメージを抱いていました。ところが、実際に滞在してみると、確かに写真通りの雰囲気はあるものの、細かい部分に「手入れ不足」が目立ちました。

壁や柱には切り傷のような跡や塗料の剥がれ、何かをぶつけた跡や家具を引きずった跡。窓は外の汚れが放置されていて、全体に砂や空気の汚れなどが付着し曇った感じ。ガラスの端には蜘蛛の巣、泥はねまでそのまま。長らく放置されているようで、蜘蛛の巣にさえも長らくそこにくっついていたというような古さを感じます。障子を開けて景色を楽しむはずの大きな窓が汚れていると、一気に気分が下がってしまいます。(それらのゲンナリ写真は記事の下の方に置いておきます。)

思い出されるのは、以前に宿泊した城崎温泉の志賀直哉ゆかりの宿「三木屋」。あちらも古い木造建築でしたが、隅々まで磨き上げられていて、窓はピカピカ、障子の格子にチリ一つなく、廊下や柱も艶やか。決して広い部屋ではなかったのに、その徹底した手入れが心地よさにつながり、満足度は非常に高かったのを覚えています。

その経験と比べると、積善館山荘は建物自体のポテンシャルや雰囲気は十分にあるのに、メンテナンスの粗が目立ってしまうのが残念。古さを“味わい”として楽しむには、やはり「手入れの丁寧さ」が欠かせないのだと実感しました。

10月中旬でしたが、夜は結構気温が下がります。木造建築ですので、宿泊前から懸念していた通り、足元が冷えがち。「足元が冷えるのですが。」と連絡すると、すぐに電気ストーブを持ってきてくれました。しかし、後で気がついたのですが、というか、翌日、チェックアウトの際に廊下を歩いていると、隣の部屋やその他の部屋の扉が開いていて、どの部屋もこたつが出てました…。私たちの部屋もこたつをリクエストすればよかった…。

ベッドマットの質感ですが、ちょっと硬めです。これも日本の宿泊施設でのあるあるですが、西洋人には人気がなさそうな質感です。外国人のお客さんもちらほら見かけましたので、どう思われるのかちょっと気になりました。ちなみに私は日本人ですが、硬く感じて寝付くまでに時間がかかりました。入眠にセンシティブな方はちょっと気になるところかもしれませんね。

♨️ 源泉掛け流し お部屋のお風呂

お部屋のお風呂は源泉掛け流し。半露天。とのことですが、私の感覚からすると、半露天風呂ではなく、「窓が開けられます風呂(笑)」。みなさん、それぞれ概念が違いますので、これを「半露天風呂」と呼ぶのかどうかは皆様にお任せします…。

私たちは大人二人で一緒に入るには少し狭めと感じたので、時間差で入浴しました。(密着したい仲良しカップルさんにはいいかも。)窓が開けられるため、秋のひんやり空気を感じながらの入浴は気持ちよかったです。湯温はおそらく40度くらい。足を入れた時にも暑すぎる感はなく、ゆっくりと使っていられるちょうど良い温度で、足元からゆっくり温まる感じがしました。温泉の湯は透明無色なので、見た目にはインパクトは無いですが、湯上がり後のお肌はスベスベツルツルになっていて、ボディクリーム不要でした。お部屋に源泉掛け流しのお風呂があるのは本当に贅沢。入っては出て涼しみ、また入って涼しみ、何度でも楽しめます。お部屋のお手入れのことでちょっとディスりましたが、このお風呂には文句なしです。

洗面台エリアが狭くてシングル用です。お部屋サイズ的にはお布団を敷くなどすれば4名は楽々泊まれるサイズですので、この洗面台だと窮屈だと思います。スペース自体も人一人が入るといっぱいいっぱいのスペースですので洗面台前の端っこで用をする、というわけにもいきません。私は宿から家に直帰の予定だったため、マスクして帽子をかぶって帰ればばいい、と、帰る日に身なりを整えることを省略したので問題になりませんでしたが、女二人旅で、洗面台の使用時間が重なると結構不便だと思います。

置いてあったアメニティは使わず、自分のいつものキットを使ったので、こちらのアメニティの感想はありません。友人はアメニティのシャンプーが自宅で使っているものと同じだ、と喜んでおりました。


📷 この記事で使用している写真はこのカメラで撮りました
▶️ カメラについての記事
ご興味のある方はぜひ併せてご覧ください 🖤

👍 良かった点

・チェックインの流れがスムーズで、歓迎感がしっかり。

・美味しいカステラとお茶のおもてなし。

・客室内のお茶の香り、お部屋と窓からの光の入り方が良かった。

・部屋のお風呂が源泉掛け流し・窓開け可で、秋のひんやりした空気を入れつつゆったり浸かれた。

・リクエスト(電気ストーブや水の追加など)への対応が速くて◎。


👎 気になった点

・廊下・導線の“古びた感じ”が想像以上に強く、特に移動時に少し不安になった。

・窓ガラスやその周辺のメンテナンス(汚れ、鳥のフン、蜘蛛の巣、黄砂等)が目についた。障子を開けた先の窓が汚れていると、せっかくの“外光”が台無しに。

・建物が木造であるため、宿泊予約の案内にもあった「音が響きやすい」という注意書きが実感できた。特に上階の人の行き来が多かったのか、かなり“ミシミシ”音が聞こえた。

「音が気になる方は佳松亭をおすすめします。」と書かれていたが、“気にならない人”でも気になるほどの音量でした。

・客室ベッドがやや硬めで、寝付きに多少苦労。

・導線上にブルーシートで覆われた階段があり、宿の「上質感・特別感」がその一瞬で揺らいだ。

・備え付けのコーヒーが“コーヒーとは言い難い味”で、味はむしろ麦茶寄り。早急に違うものに変えたほうがいいと思う。

・手入れが行き届いていないと感じた部屋の中の現状写真⬇️


🍎 《付録》 部屋以外の施設情報

共同お風呂について

佳松亭の露天風呂と、露天風呂には参りましたが、貸切風呂にはいきませんでした。露天風呂は大変気持ちの良い空間で長湯したのですが、本館のあの有名なお風呂は落ち着けるお風呂ではなかったので、早々に退散し、そのあとはいきませんでした。メディア等でよく取り上げられているのは本館のお風呂だったのでちょっと期待していたのですが、なんだか落ち着かない、というのが私たち二人の感想でした。
貸切風呂には入りませんでしたが、空室の際に写真を撮ったので載せておきます。

・ラウンジについて

山荘・佳松亭で使えるラウンジがあるのですが、サイズが小さく、4人も入れば他の人の存在が気になり会話も大きな話し声ではできませんので落ち着きません。私たちがのぞいた際には、先客が二名おり、コーヒーを淹れている間に、子供連れの四人家族が1組やってきましたので、息苦しくなって退散しました。紙コップが置いてあるので、お部屋に飲み物だけ持って帰るのもありです。お部屋の作りはなかなか重厚で、他にお客さんがいなければ、いい空間かもしれません。



📝 まとめ

積善館山荘での滞在は、歴史ある建物ならではの趣や雰囲気を味わえる一方で、細部のメンテナンスや清掃には改善の余地を感じました。廊下の端々の埃のこびりつきみたいなものも気になりました。もちろん、このスケール感や客室カテゴリーを考えると一概に比較できるものではないのですが…、三木屋(前述)さんのお手入れの仕方とは差がありすぎる。「古さを味わいとして楽しめる」手入れの在り方と比べると、今回の積善館山荘は“ぱっと見の華やかさ”はあるものの、ところどころに雑さが目立ちました。『千と千尋の神隠し』の舞台とも言われる宿だからこそ、その幻想的な雰囲気に期待してしまう分、現実の“手入れの甘さ”が際立ってしまったのも事実です。

あちこち行って様々な宿を体験している中年女性二人旅としては、歴史と非日常を感じながらも、細かい部分にやや現実感が差し込む宿泊体験となりました。

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