海外旅行歴が数えきれなくなっている筆者です。
スマホなしでは生活できない現代、海外でもで欠かせないのが「通信環境」。
Googleマップで迷わず移動したいし、翻訳アプリで困りたくない。馴染みのない土地だからこそ、旅行先でのネット環境はとても大切。
そして、私にとっては ChatGPTを快適に使えるかどうか が旅の質を大きく左右します。
今回はここをキーワードとしてお話ししていきたいと思います。
最近は eSIM が主流になり、オンライン購入して設定するだけで使えるようになってます。
物理SIMを差し替える必要もなく、とても便利。ということで、旅行前に国内で現地SIMを購入、準備してから出発される方も多いと思います。
でも、渡航先によっては、ここに意外な落とし穴があるのです☠️
📱 物理SIMとeSIM
私自身、「目に見えないものは信用できない」性格なので😆、これまでずっと物理SIMを買って使ってきました。でも近年はeSIMが一般的になりつつあり、私もとうとうその圧に負け、最近eSIMデビューしました。購入から設定までもスムーズで、特に設定の煩わしさもなかったです。物理SIM、eSIM、現地で通信がスムーズ行えるのなら、どちらを利用するのもありですね。
- 物理SIMとは、スマホに差し込んで使う小さなカード型のSIMのこと。実体がある従来型で、入れ替えれば確実に通信できる。
- eSIMはカードがなく、データを端末に直接書き込んで利用する新しい仕組み。差し替え不要で便利だが、端末対応が必要。スマホ設定操作に自信が無い方はちょっと不安かも。
✈️ 旅行期間による現地SIMの必要性
私の海外旅行は、ヨーロッパなら2〜3週間。アジア諸国だと5日〜1週間。二泊三日とかの短期滞在ではないので、日本で契約している通信会社のローミングを利用すると、データ使用量の制限があったりして使い過ぎを気にしなければならなかったり、そして第一、定額とはいえ、日数が多くなると、結構な使用料になってしまいます。
お隣の国へ一泊二日、とか、二泊三日、程度の短期であれば、日本の通信会社のローミングもありです。
料金的にはスタバのコーヒー数杯分と考えれば気にならない出費。
対して、1週間以上の滞在や無制限利用を望む場合は、現地SIMやeSIMが圧倒的にお得。
ちなみにソフトバンクには「アメリカ放題」があり、アメリカではソフトバンクのローミングで課金なしで使えるので本当に助かります。
- 日本の通信会社のローミングは短期旅行ならあり
- 日本の通信会社のローミングは三日以上の旅行になると料金の積み重ねがだんだん気になってくる。
🗣️ ChatGPTを旅先で「使い倒す」

私はChatGPTをリリース初期から愛用しています。今では生活の一部となり、なくてはならないパートナー。そして、旅先ではまさに“パーソナルガイド”。
これらは私が旅先でChat GPTを使う場合の一例です。
- 「今マドリッドの〇〇ホテルに滞在中。徒歩と少しのタクシーで3時間観光できるルートを作って」
→ その場で最適な観光プランを提案。 - ライブカメラで「これは何?」と聞けば、目の前の銅像や建物を解説。
- 翻訳や通訳はもちろん即対応。
- 「この街で美味しいスイーツは?」と聞けば、検索する時間も不要。
今まで、事前にGoogle検索してあれやこれやと情報をかき集め、時間をかけて取捨選択し、自分でルートを組み立てていた時代は何だったのか…。自分の好みを把握してくれているChat GPTに質問を投げ掛ければ、瞬時にパーソナルな回答を得られます。もはや、私の旅にChatGPTは欠かせません。
だからこそ「SIMの落とし穴」は衝撃でした。
🏰 行き先がヨーロッパの場合

毎年一回から2回、ヨーロッパ旅行に出かける筆者ですが、海外用のSIMを利用して、ヨーロッパでChatGPTが使えなかったことは一度もありません。
理由はシンプル。
私が日本国内のAmazonで事前に購入していくSIMは、OrangeやThree(3)など現地欧州キャリアのものだからです。
プランも豊富で、10日・14日・30日と滞在日数に合わせて選べます。
容量も10GB以上や無制限プランがあり、長期旅行でも安心。
🔴注意事項🔴
中国系の格安SIMカードなどを利用してヨーロッパでの通信を行う場合、Chat GPTやClaude、GenimiなどのAIツールは使えないかもしれません。購入前にどの国発行のSIMカードか要確認。
👉 ヨーロッパ旅行なら、Amazonなどで買える現地キャリア系SIMがコスパも安定性も最適解。現地に着いたら飛行機を降りた瞬間から使えます。
↓このシリーズは安定の品。よく買ってます。
🍜 行き先がアジア圏の場合 (要注意)

一方で、アジア圏は要注意です。
Amazonなどで販売されている「アジア用SIM」は、中国系通信会社の回線を利用していることが多いのです。
そのため、中国国外にいても規制がかかり、ChatGPT・Claude・Gemini等が一切使えないケースがあります。
実際、私は2025年7月にシンガポールとバンコクをハシゴした際、Amazonで購入した周遊SIMを利用しました。
通信自体は問題無く繋がったのに、ChatGPTだけが使えない。
原因はそのSIMが中国キャリア経由だったためです。
渡航直前に、もしかしたらこのSIMだと現地でChat GPTが使えないかも? という情報が入ったので、念のために、Simfyというオーストラリアで運営されている会社のeSIM(アジア周遊・データ使い放題タイプ)も購入して持っていきました。
しかし、そのSimfyのeSIMを使っても、ChatGPT・Claude・Gemini等は使えませんでした。(回線のスピードや電波状況などは問題無し。) オーストラリアで運営されている会社だったため、使えるだろう、と思っていたのですが、その会社が扱っていたのは、中国系の回線だった、という落とし穴…。
結局、シンガポールの街中で、Singtel(シンガポールの通信会社大手)のSIMを買い直して解決しました。
購入と開通にはパスポートが必要で、ホテルまで取りに戻るなど無駄な時間を使いましたが、SingtelのSIMは安く快適。テザリングも可能なため、1回線あれば、家族で回線を共有して使えます。
その後のバンコク滞在でも問題なく利用できました。
私にとっては、いくら通信速度が速くて快適な回線でも、Chat GPTが使えなければゴミです。
👉 アジアでは、事前購入SIMは避けて、現地キャリアのSIMを購入するのが一番安心。
😞 中国系キャリアのSIMでChatGPTが使えない理由
- インターネット規制(グレートファイアウォール)
- 中国本土では、政府によるインターネット規制が厳格に行われています。
- ChatGPTだけでなく、Claude、Geminiなどの生成AIサービスもブロック対象です。
- この「遮断システム」を総称して「グレートファイアウォール(GFW)」と呼びます。
- 回線の経由地が中国になる
- 海外旅行用のSIMカードには、中国系通信会社が発行しているものがあります。
- たとえシンガポールやタイなど別の国で使っていても、通信が「一度中国本土のサーバーを経由」する仕組みになっているケースがあるのです。
- その結果、中国の規制が適用され、日本国内で日常的に使っているサービスにアクセスできなくなることがあります。
- VPNなしでは回避できない
- 中国規制下のネットワークでは、ChatGPTに接続するためにはVPNが必要です。
- しかし、VPNの利用自体が現地法律で制限されることもあるため、旅行者が安易に利用するのはリスクがあります。
- 中国キャリア発行のSIM=回線が中国経由になる可能性大 → ChatGPTは利用不可。
- アジア周遊SIMの多くがこのタイプに該当するので注意が必要です。
- 一方で、ヨーロッパ発行のSIM(OrangeやThreeなど)では規制がなく、ChatGPTは問題なく利用可能です。
💡 SIMが苦手な方にはポケットWi-Fiという選択肢も
「SIMカードを入れ替えるのが不安」「eSIMの設定がよくわからない」という方も多いと思います。
そんな方には、昔から定番の ポケットWi-Fiレンタル という方法があります。
- 空港やオンラインで予約できる
- スマホは普段どおり使うだけ(Wi-Fiにつなぐだけ)
- 複数台同時接続できるので、家族や友人とシェア可能
ただし、デメリットもあります。
- 本体を持ち歩く必要がある
- 充電を忘れると使えない
- 料金はSIMより少し高めになることも
それでも「設定いらずで確実に通信できる安心感」があり、特に スマホの設定操作が苦手な方や家族旅行 には今も根強い人気があります。
📍 まとめ:海外SIMの落とし穴を避けるために
- ヨーロッパ旅行 → Amazonで買える現地キャリア系SIM(Orange・Threeなど)でOK。ChatGPTも問題なく利用可。
- アジア旅行 → 中国系通信会社経由のSIMは危険。ChatGPTが使えない可能性大。現地キャリアSIMを買うのがベスト。
海外SIMは「安い」「便利」だけで選ぶと痛い目にあいます。
ChatGPTを旅先でフル活用したいなら、通信環境の安定が最優先。
これを知らずに出発すると、せっかくの旅が台無しになりますよ。