山形座 瀧波 YAMAGATA THE TAKINAMI 宿泊記【お部屋編】2025年 秋

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🏨 宿の概要と特徴(赤湯温泉/山形座 瀧波)

  • 山形県の 赤湯温泉 に建つ小規模宿「山形座 瀧波
  • 築古の建屋をリノベした和モダン空間に 北欧インテリア が調和
  • 全室・部屋付き温泉(源泉かけ流し) が最大の魅力
  • 館内は落ち着いた照明と素材感重視のデザイン。過度な演出はなく“静かに豊か”
  • スタッフの接客は 自然体でさりげない気遣い。押しつけがましさゼロ

瀧波の母屋は、山形らしい伝統的な建築の力強さを土台に、北欧家具の軽やかなラインや柔らかな色彩が加わることで、和と洋が不思議としっくり馴染む空間に仕上がっています。今回、この宿へは三度目の訪問となります。何度も帰ってきたくなる瀧波の魅力を探っていきましょう!


✨ 3度目の瀧波滞在(今回は母屋メゾネット)

直前に思い立った旅だったので、空きがあったのは 母屋のメゾネットタイプ
私は普段、メゾネットは避けがち。理由は後半に詳しく書きますが、“階段と夜中のトイレ動線”がネックなんです。とはいえ瀧波の母屋は、木の表情がやさしくて、入った瞬間にふっと肩の力が抜けました。

  • お部屋に入った瞬間の木の匂い。軽く乾いた音が床に響く感じ。
  • 午後の光が窓から差し込み、“影”がきれいに出る。
  • インテリアは木部の素地×北欧の曲線家具。色数は抑えめで目が休まる。

メゾネットは上下階の抜け感があり、天井の高さが“空気の余白”をつくります。デスク、ソファ、サイドテーブル——全部が主張しすぎず、でも 触れると質感がいい
北欧インテリアと日本家屋の相性 はやっぱり素晴らしい。直線と曲線、無彩色と木の温度がぶつからず、同じ方向を向いているのを肌で感じました。


🤝 スタッフの“自然体”が心地いい

瀧波は 「気づいたら助けてくれている」 タイプの接客。これが好き。

  • 廊下に出てキョロキョロしていたら、少し離れた柱の陰からスタッフさんがすっと現れて「どこかお探しですか。」と、さらっとアシスト。
  • 荷物台に置いた私物が落ちないように、さりげなくトートバッグの持ち手を揃えてくれていたり(誰も見ていない“端の仕事”がきちんとしている)。

「歓迎されているけど、干渉されない」。この距離感が好き。


🪑 北欧×和モダンの居心地(ディテール好きさん向け)

照明:白すぎない電球色。鏡前は作業に困らない明るさ、居室は陰影優先。写真も“のり”やすい。

:上下階で生活音が分散。外音は少なく、耳に触れるのは空調の軽い風切り音とお湯の気配ぐらい。

収納&導線:スーツケースは下階で展開、身支度も下階、寝るのは上階、トイレは下階…、結局、寝る時しか上には行かない。

リネン:硬すぎないふくらみ。肌に当たる面が“さらふわ”。寝返りでシャリっと鳴る張り感は控えめ。

アメニティ:一通り揃っていました。私はどこに行くにもいつもシャンプーや基礎化粧品は愛用品を持参する派。というわけで、今回も置いてあったものには手をつけてないので、香りや洗い上がりのレビューができません。タオルは吸水よく、分厚すぎないタオルなので、乾きも早かったです。タオルドライヤーがあるので、使った後もそこにかけておけば次また乾いた暖かいタオルになってます。私もこのタオルドライヤー、家に欲しいんだけどな…。配線的にうちのレイアウトだと無理なんだよな😅


🧴 アメニティと細やかな備品

お部屋のアメニティは、一通りしっかり揃っていました。

  • シャンプーやコンディショナー、ボディソープは宿がセレクトした品(香りもナチュラル系のものが並んでいた印象)
  • 基礎化粧品も置いてありましたが、私は普段使い慣れているものを持参派なので今回は使用せず
  • バスタオルとフェイスタオルはふかふかで吸水力も十分。連泊でも不安なし
  • 作務衣タイプのルームウェアは動きやすく、館内散策にもそのまま着られるデザイン
  • ドリップコーヒーやお茶も用意されていて、ちょっと一息つく時間にちょうどよかった

「結局自分の愛用品を使う」私でも、アメニティが揃っているという安心感は大きい。
旅先で「あ、忘れた!」がないというのは、宿泊体験全体のストレスを下げてくれると感じました。


♨️ 部屋付き温泉(源泉かけ流し・赤湯温泉)

瀧波のコア体験は 「部屋で完結する温泉時間」。正直、これだけで滞在価値の大半を満たしてくれます。

  • 浴槽蔵王岩をくり抜いたバスタブ。視覚的な圧が心地よくて、岩肌の起伏が光を受けて鈍く光る。身体を沈めると“すっと重さが抜ける”感じがある。
  • お湯:赤湯温泉の源泉で、無色透明。見た目の派手さはないけれど、肌の上でするりとほどけ、上がり湯後に しっとり膜がのこる。お風呂上がりにボディローションをつける必要は無いです。
  • 温度感:入った瞬間“あ、ちょうどいい”の手前。じわじわ芯まで温まるので、短時間×回数多め が最高でした。
  • ルーティン:到着→ひと風呂、夕食前にひと風呂、寝る前に長風呂、夜明けに静かな朝風呂。結局、何回入ったか数えられず。これが“部屋付き温泉”の正義。

共有庭・音の抜けについて

今回のお部屋は 隣室とお庭がシェア。ときどき隣の方のお喋りが “環境音” 程度 に届きます。耳障りではなく、むしろ「人の気配」が安心に働くレベル。静謐を最優先するなら、チェックイン時にフロントへ希望を伝えてもよさそう。


🛁 大浴場に行ってみた(結論:ずっと部屋風呂でOK)

三度目の瀧波宿泊にして、初めて 大浴場 へ。率直な感想がこちらです。

  • 明るさ:壁に囲まれ自然光は控えめ。写真で見るより暗めのトーン。
  • スケール:こぢんまり。空いていても 開放感は乏しい
  • 気分:不気味、というほどではないけれど“少し閉塞的”。赤湯温泉の良さは感じるが、瀧波の“らしさ”は 部屋風呂の静かな贅沢 にあると再確認。

つまり、大浴場は「行かなくても困らない」。ここは割り切って、部屋付き温泉を何度も楽しむのが瀧波の正解だと思います。


🚶 メゾネットの不便さ(私見/夜の動線問題)

ここは個人的な相性の問題。私は メゾネットがあまり得意ではない 派です。
理由はシンプルで、ベッドからトイレへの導線に階段が挟まる から。

しかも今回、よりによって 夜中にトイレ回数が増える体調サイクル と滞在が重なりました。
半分眠ったまま、裸足で木の階段を下りるあの数秒が毎回ちょっと怖い。手すりはあるし段差は整っているけれど、寝ぼけ眼×階段 はやっぱり緊張します。階段を下がって上がってしてるうちに目も覚めてしまって次また眠るまでに時間がかかる。

なので、頻尿期・生理前後・体力が落ちている時期 は、メゾネット以外の部屋タイプを選ぶのが私のベスト。ゆらぎ世代のお仲間の皆様、お部屋の選択の参考にしてくださいませ。


🌿 玄関・ラウンジの空気(北欧インテリアが迎える)

玄関は視界がスッと抜ける広さ。北欧のテーブルと椅子が要所に置かれ、過剰に飾らないのに“絵になる”。
ラウンジでは無料の飲み物がセルフサービスで提供されており、夕食後はお酒も飲めちゃいます。広々とした空間で、他のお客さんとの距離も気になりません。


📌 まとめ(赤湯温泉×部屋付き温泉×自然体サービス)

  • 赤湯温泉 の良質な湯を、部屋付き温泉(源泉かけ流し) で何度も楽しめるのが最大の価値。
  • 北欧インテリア×和の素材 が、視覚ノイズを消してくれる。心が静かになる。
  • スタッフの接客は “効くところだけ効かせる” 自然体。押し付けがなく、ほどよい距離。
  • 大浴場は行かなくてもOK。瀧波の魅力は部屋で完結できる点にある。
  • メゾネットは体調と相談。私はやっぱりフラット派。夜の導線が不安な人には非メゾネットを推します。

三度目でも、また来たいと思う宿。派手さじゃなく、暮らすように温泉に浸かる時間 が好きな人に強くすすめたい。


🍴 次回予告:食事編(山形の旬×静かな“余白”のある一皿)

次回は 「食事編」。山形の旬、温度、器、間合い。派手ではないのに記憶に残る理由を、コースの流れとともに書きます。

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