【温泉宿レビュー】 🌊 海を望む静寂の晩餐 (食事の記録) — 三国温泉《望洋楼》で味わう、越前の恵みと日本料理の真髄 2025年10月末の記録

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福井・三国の老舗旅館「望洋楼」で迎えた10月末の夜。

チェックインの時と同じ個室に案内されましたが、扉を開いた瞬間、そこにはまるで別世界が広がっていました。

昼間は明るく柔らかな光に包まれていた部屋が、夜になると白いテーブルクロスにスポットが当たり、外の暗い海とのコントラストが静かで凛とした空気を生み出していました。

モノトーンの世界に漂う緊張感と期待感。

白いテーブルクロスって、清潔感と潔さがあって好きなんです。これから始まるお料理に向けた、心のスイッチが入るような感覚でした。

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🍶 食前酒:吟醸梅清酒

最初に運ばれてきたのは、淡く透き通った吟醸梅清酒
切子のグラスに光が反射して、美しい。

口に含むと梅の華やかさがふわりと広がり、後味には吟醸ならではの透明感。
最初の一杯から「望洋楼」の美意識を感じました。

🍤 先付:鬼海老 汐雲丹ソース掛け

見るからに美しい一皿。
透明感のある鬼海老の甘みに、汐雲丹の濃厚な旨味を重ねた贅沢な前菜。
上にのった紫の花穂が、まるで絵画のように色を添えています。

一口ごとに、海の香りと甘みがじんわりと舌に広がり、「あぁ、日本海の恵みだなぁ」としみじみ。
汐雲丹ソースに痺れました!

🍁 八寸:旬の酒肴

目にも鮮やかな八寸。
器の中には、秋らしい演出がぎゅっと詰まっていました。

香ばしい鯖寿司、ぷるぷるの蟹身のジュレ掛け、そして銀杏。

添えられた銀杏の黄色が秋の深まりを感じさせます。
ひとつひとつが繊細で、口に運ぶたびに小さな季節が広がっていくようでした。

🍲 蒸物:甘鯛 丹波松茸

土瓶蒸しの蓋を開けると、松茸の香りがふわっと広がります。
黄金色の出汁の中には、焼き目をつけた甘鯛、松茸、栗、そして青みの彩り。
すだちをひと絞りすると、秋の香りがさらに引き立ちます。

それぞれ具材のクオリティにこのボリューム感、
満足感に包まれました。

絶品でした!

🐟 造:越前・三国より

お造りは、越前の海から届いた鮮魚たち。
艶やかに輝く甘海老の身、コリッとした貝、そして白身魚の上品な旨味。
氷の器に盛られた姿は、まるで海の宝石箱のようでした。

🥩 焼鉢:三ツ星若狭牛 吉川茄子

美しい焼き色の若狭牛が登場。
柔らかくジューシーで、噛むほどに旨味が溢れます。

添えられた吉川茄子のとろりとした甘みと香りが、牛のコクをやさしく包み込む。
レモンを軽く絞って口に運ぶと、香ばしさと爽やかさが絶妙なバランスに。

🌿 遂き:越前若布蕎麦

地元の名産品、乾燥若布がふわっと香る冷たいお蕎麦。

温度、食感、出汁とのバランスが絶妙。

シンプルなのに驚くほど美味しく、最後までしっかりと余韻を残す一品でした。

🍚 食事:釜炊き鰻御飯

目の前で仕上げてくれるパフォーマンス付きのご飯。

香ばしく焼かれた鰻をサービスの方が目の前でほぐし、炊きたてのご飯と混ぜ合わせてくれます。
湯気とともに立ち上がる香りに、思わず笑みがこぼれるほど。
一粒一粒がしっとりと輝いていて、鰻の旨味をしっかり受け止めています。
特別栽培米「阿難祖コシヒカリ」の力強さと優しさ、どちらも感じられるご飯でした。

心残りだったのは、すでにお腹がいっぱいに近くなっていて、全部食べきれなかったこと…。

🍋 水菓子:檸檬ゼリー

最後のデザートは、透明感のある檸檬ゼリー

上にはレモンの皮のコンフィ、下にはひんやりとしたシャーベット。
甘さ控えめで、食後の余韻をすっきりと締めくくってくれました。

🍬 甘味:望洋楼マカロン

そして最後に登場したのが、望洋楼の名前入りマカロン

旅館でマカロンという意外性に、ちょっと心がくすぐられました。
香ばしい生地とほのかな甘みのバランスが絶妙で、和のコースの締めくくりとして完璧。

✨ まとめ

望洋楼の夕食は、あれこれ無駄なことをしない、正に「直球勝負の美味しさ」。
奇をてらわず、素材の力を最大限に引き出す料理ばかりで、どれも的確に“おいしさ”を捉えていました。

食材、器、光の使い方まで、すべてに計算と心遣いを感じる時間。
まさに、五感で味わう日本料理の理想形でした。

実は、私、一時期、贅沢にも、蟹を連続して食べ過ぎてしまったせいで、蟹が食べられなくなってしまいまったので、蟹シーズンにこちらのお宿に戻ってくることはないと思うのですが…、

このお食事、このお部屋の温泉、なら「ぜひまたすぐに戻って来たいね。」となりました。(蟹以外のシーズンに、ぜひ。)

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