【宿泊記】天草の温泉宿「TAYUTA」〜お食事編〜 2026年2月の記録

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今回いただいたのは、2月のディナーコース。
結論から言うと…ここまで“天草に寄り添った料理”はなかなか出会えないと感じました。

写真とともに、内容をじっくりレポートしていきます。


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🏡 TAYUTAとは?静かに「余白」を楽しむ温泉宿

過度な装飾ではなく、静かな空間と最小限の演出の中で、
自然・食・時間そのものを味わう設計になっています。

特に印象的なのが食事へのこだわりで、

  • 天草の食材を中心に構成
  • 生産者単位で食材を選定
  • 和・フレンチ・鮨を横断するコース構成

といった、“ジャンルに縛られない料理”が特徴です。



🍬 食前のひと口|キャンディから始まる物語

最初に登場したのは、2種のキャンディ。

見た目からして印象的で、まるでオブジェのよう。
実際に口にすると、

  • 熊本・八代の晩白柚の爽やかさ
  • 天草伊勢海老の凝縮された旨味

が一気に広がります。

「これから天草を食べますよ」という宣言のような一皿。
ここで一気に期待値が上がりました。


🦪 有明海の恵み|牡蠣のクリュ

天草有明牡蠣のクリュ。
サワークリーム、キャビア、天草レモン、オリーブという構成。

生牡蠣のミネラル感に、

  • 酸味(レモン)
  • コク(クリーム)
  • 塩味(キャビア)

が重なり、非常にバランスがいい一皿

個人的には、クセを抑えつつ“旨味だけを抽出している”印象でした。


🌿 海藻サラダ|「島」を感じる一皿

採れたて海藻のサラダに、天草甲イカのフリット。
ヨーグルトディップが添えられています。

海藻のフレッシュさがとにかく印象的で、
“磯の香り”ではなく“海の透明感”を感じる味わい

イカのフリットの軽やかさも絶妙で、
重くなりがちな揚げ物なのに、さらっと食べられるのが不思議でした。


🐟 天然鯛|素材を引き立てる設計

天草天然鯛に、パール柑やカリフラワー、マイクロリーフ。

ここで感じたのは、「足し算ではなく引き算」
素材それぞれが主張しすぎず、でも確実に存在している。

特にパール柑のほのかな苦味と酸味が、
鯛の甘みを引き締めていて印象的でした。


🍣 TAYUTA鮨|和のエッセンスが光る

ここで一気に“鮨”の流れへ。

  • 車海老 × にしき醤油
  • 渡り蟹 × コンソメ醤油
  • 地タコ × 柚子
  • 平目 × 味噌

と、完全に“和”ではあるものの、
どこかフレンチのニュアンスが混ざる独特のスタイル

特に渡り蟹のコンソメは印象的で、
口の中でじわっと旨味が広がる余韻が長い。


🐡 とらふぐ白子|濃厚さを整える一皿

とらふぐ白子にトリュフコンソメと黒トリュフ。

白子のクリーミーさはしっかりありつつ、
コンソメの軽やかさで重たくなりすぎないバランスが印象的でした。

トリュフも強すぎず、あくまで白子を引き立てる役割。
濃厚さを“整えてくる”一皿という感じで、コースの流れの中でも良いアクセントになっていました。


🍲 金鍋・フレンチおでん|ジャンルを越える料理

TAYUTAの真骨頂とも言えるパート。

  • 熟成穴子の金鍋
  • フォアグラ味噌のフレンチおでん(大根)

“おでん”という日本的な料理を、
ここまで洗練させるのか…と正直驚きました。

特に大根は、

  • 出汁の染み込み
  • フォアグラのコク
  • 春菊の苦味

が一体化していて、完全に一つの料理として完成している印象。

さらに、感動はこのおでん出汁。奥深い濃厚な旨みが病みつきで、全て飲み干さずにはいられませんでした。美味しい !!



🔥 天草大王|力強いメイン前の一皿

天草大王のもも炭焼きとナゲット。

ここで一気に“肉の旨味”が押し寄せます。
炭火の香りがしっかり乗っていて、シンプルに美味しい

ナゲットも侮れなくて、
マスタードソースとの相性がとても良く、正直、おかわりしたいくらい。


🍝 鯛場製麺パスタ|優しさに包まれる一皿

天草の魚介とアスパラ菜を使ったパスタ。
一見シンプルですが、これがかなり印象的でした。

ソースはとても軽やかで、重たさが一切ない。
それでいて、魚介の旨味はしっかりと感じられる。

“食べ疲れさせないコース設計”の上手さがここで光ります。
終盤に向かうタイミングで、この優しさは本当にありがたい…。


🐟 太刀魚のパイ包み|香ばしさと繊

天草太刀魚のパイ包み焼き。

パイはややどっしりタイプのパイで、(個人的にはもう少しサクッと軽い方がいい。)
中はふわっとした太刀魚。

ここにキャベツや新玉葱の甘みが重なって、
“香ばしさと優しさ”のバランスが絶妙でした。

全体的には、重厚になりすぎず、でも満足感はしっかりある。
このあたりの火入れと構成は、かなりレベルが高いと感じました。


🥩 天草黒牛ロース|静かに主役を張るメイン

メインは天草黒牛ロース。

焼き加減は絶妙なミディアムレア。
噛むほどに旨味がじわっと広がるタイプで、脂の主張は控えめ
量はそれほど多くはないですが、噛み締めるタイプのお肉ですので、満足感があります。
お肉自体の味が濃くてとても美味しい。

添えられている野菜もきちんと美味しくて、
“主役を邪魔しない脇役”として機能していました。

派手さはないけど
とても誠実な一皿という印象です。


🍜 〆の担々ラーメン|意外性と完成度

ここでまさかのラーメン。

  • 大王コンソメの透明感
  • 新あおさの香り
  • 柚子の爽やかさ

が重なった、かなり上品な一杯でした。

正直、ここでラーメンが出てくる流れは驚きましたが、
違和感はまったくなく、むしろ「なるほど」と納得。

TAYUTAの“ジャンルに縛られない料理”を象徴する一皿です。

本来は、お夜食用に発案されたメニューらしいのですが、夕飯でお腹いっぱいになって深夜食べられない、というお客様が多かったため、夕飯メニューに組み込み、お腹が許す方のみにお出しするメニューとなったそうです。

正直、私もすでにお腹いっぱいでしたが、スープの内容を聞いて、無理しても食べたくなりいただきました。絶対にこのチャンスを逃してはならない美味しさですよ!!


🍊 デザート|軽やかに締める構成

/

天草みかんのソルベ。

ここでしっかりリセット。
レモングラスの香りがふわっと抜けて、口の中が一気に整います。

重たいデザートではなく、
**“余韻を整えるための一皿”**という位置づけ。

爽やかで美味しく、あっという間に食べてしまいました。


🍮 キャラメルプリン|安心感のある美味しさ

天草タマゴのキャラメルプリン。

ここでようやく“しっかり甘い”デザート。
とはいえ重すぎず、バニラの香りも上品。

コース終盤にありがちな“甘さで押し切る感じ”がなく、
最後までバランスが崩れないのがすごいです。


🍫 小菓子|余韻を楽しむ時間

焼き立てフィナンシェと小菓子。

最後まで手を抜くことがなく、完璧な小菓子でした。

そして(今回は写真がないですが)コーヒー。

ここは完全に“余韻の時間”。
急かされることなく、ゆっくりと食後を楽しめます。


✨ まとめ|TAYUTAの食事は「流れ」が美しい

前半・後半を通して感じたのは、

  • 食材の質の高さ(特に天草の魚介)
  • ジャンルを横断する自由さ
  • そして何よりコース全体の流れの美しさ

でした。



💬 正直な感想(個人的な視点)

正直に言うと、見た目の派手さやインパクト重視の人には
少し物足りなく感じるかもしれません。

しかし、

  • 静かな空間で
  • 丁寧に作られた料理、
  • 素材を最大限に生かした上質な料理を
  • ゆっくり味わう

そういう時間を求めている人には、
かなり刺さる宿だと思います。

私は正直なところ、ここまで完成された料理を期待していなかったため、そのクオリティの高さに、驚きました。

地元の食材を最大限に生かした、まさに、お料理のためだけにでも訪れる価値のあるお宿だな、と感じました。

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