【宿泊記】《夕飯編》「え、ディナーの前に“温室”?ENOWAで体験した五感が目覚めるコースが想像以上だった」2026年4月の話

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由布院の夜は、想像以上に静かで、少しだけ特別な空気が流れています。
その空気の中でいただく食事は、ただの“ディナー”ではなく、ひとつの体験でした。

今回ご紹介するのは、ENOWAでのコースディナー。
派手さではなく、“丁寧さ”と“素材の力”で印象に残る時間でした。


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🌿 ENOWAとは?食から自然を感じる宿

ENOWAは、大分・由布院にあるラグジュアリーリゾート。
「ファームドリブン」をコンセプトに、自社農園や地元の食材を中心とした料理を提供しています。

実際に食べてみて感じたのは、
“料理を通して土地を味わう”という考え方がしっかり伝わってくること。

奇抜さよりも、素材の魅力をまっすぐ届ける。
そんなスタンスが印象的でした。



🌿 温室から始まるディナー|五感を整える前奏

ダイニングに案内される前に通されたのは、ガラス張りの温室のような空間。

そこでまず提供されたのが、軽いスナックとアペリティフ。

目の前には実際に育てられている植物たち。
スタッフの方に促されて、ハーブの葉を軽く触ったり、香りを嗅いだり。

その時間はただの演出ではなくて、
**「これから食べるものに意識を向ける準備」**のように感じられます。

写真のスナックも、見た目はとてもシンプルながら、
素材の風味がしっかりしていて、口の中にすっと広がる。

この段階で、すでに“ENOWAらしさ”が伝わってきました。


🕯️ 静けさが心地いいダイニング空間

夜のダイニングは、照明を抑えた落ち着いた空間。
大きな窓の向こうにはライトアップされた庭が広がっていて、外と内の境界がやわらかく繋がっています。

木のテーブルや椅子の質感も心地よくて、
過剰な演出がない分、自然と料理に集中できる環境でした。

“特別だけど、肩肘張らない”
そんな居心地の良さがあります。


🍽️ この日のコース構成

メニューはシンプルな表記で、想像力をかき立てるスタイル。

  • Snack(ケール・人参)
  • Kyushu Citrus(ミル貝)
  • Red Snapper(アイスプラント)
  • Green Asparagus
  • Tilefish(オニオンピューレ)
  • Bouquet
  • Saddleback(メイン)
  • Strawberry
  • Tiramisu
  • Mignardises

一皿ごとにテーマがあり、流れとしてもとても自然。
食べ進めるほどに、コース全体の完成度が見えてくる構成でした。


🐟 前菜|軽やかで透明感のある味わい

最初の数皿は、とにかく“軽やか”。

柑橘の爽やかさやハーブの香りが印象的で、
口に入れた瞬間に広がる風味がとても繊細でした。

重たさが一切なく、
身体にスッと馴染んでいくような感覚。

見た目の美しさも相まって、
「この後の料理も楽しみ」と自然に思わせてくれる立ち上がりでした。


🍞 印象に残りすぎたブリオッシュ

メニューには載っていないパン。

ブリオッシュ好きな私としては、これを食べ控えるのに苦労しました(笑)。

焼きたてで提供されるブリオッシュは、
バターの香りがしっかり立っていて、しっとりとした食感。

ほんのり甘くて、口の中でほどける感じがとても良くて、
正直、一気に食べてしまいたくなる美味しさでした。

ただ、コースのボリュームを考えるとここで食べすぎるわけにもいかず、
かなり意識してセーブ…。

それくらい“危険な美味しさ”でした。


🐟 魚料理・野菜料理|素材の良さをストレートに

魚料理や野菜の皿は、全体的にとてもバランスが良い印象。

特に野菜の存在感が強くて、
「主役は肉や魚だけじゃない」と感じさせてくれます。

ソースのおいしさがジューシーな魚の旨みとしっかり絡み合って絶品です。

丁寧に作られていることが、食べていて自然にわかる料理でした。


🥦 野菜の一皿|シンプルなのに印象に残る理由

まず、野菜のブーケとして、見た目を楽しみ、

その後に実際に調理された野菜たちが供されるという段取り。

実際に出てきた一皿は、彩り豊かな野菜たちがバランスよく配置されていて、
見た目はシンプルながら、とても計算されている印象。

野菜の味がしっかりと濃い。

焼かれたもの、軽く火が入ったもの、ピュレにされたもの。
それぞれの火入れが違っていて、食感もバラバラ。

ブロッコリーの香ばしさ、アスパラの甘み、葉物のほろ苦さ。
ひとつひとつは強い味付けではないのに、しっかり満足感がある。


🍖 メイン|しっかりと満足感を与える一皿

メインのSaddleback(豚肉料理)は、
ここでしっかりと満足感を持ってくる役割。

柔らかくてジューシー、それでいて重すぎない仕上がり。
コース全体が軽やかだからこそ、この一皿がいいアクセントになっていました。

最後まで食べ疲れしないバランスも好印象です。

ちなみに、Saddlebackという豚の種は、こんな見た目なんだそう。白黒はっきり色が分かれているらしい。


🍓 デザート|軽やかな余韻で締める

デザートはいちごとティラミス。

そしてハーブティ。(コーヒーや紅茶などの中から選択式。)

どちらも甘さは控えめで、
最後まで“軽やかさ”を崩さない構成でした。

特に、ティラミスは見た目もさることながら、食べた時も不思議な感覚。

特に印象的だったのは、
食後に出てきた柑橘のドリンク。

さっぱりとした味わいで、口の中を綺麗にリセットしてくれて、
コースの余韻を気持ちよく締めてくれました。



💡 総評|静かに満足度が積み上がるレストラン

ENOWAのディナーは、
いわゆる“わかりやすい豪華さ”とは少し違います。

✔ 素材を活かした無理のない味付け
✔ 最後まで軽やかに食べられるコース構成
✔ 落ち着いた空間で過ごす時間

この3つが揃っていて、
気づいたらしっかり満足している、そんな体験が得られます。

シェフの理念がテーブルにしっかりと表されるタイプの食事ですが、

押し付けがましくなく、すっと入ってくる、

ここでしか食べることができない、そんなお料理です。

派手さはないけれど、確実に記憶に残る。
由布院でゆっくりと食事を楽しみたい方には、とてもおすすめです。


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